【泌尿器科コラム】知っておきたい性行為感染症(第5回:早期発見が未来を変える「HIV」と「正しい予防法」)
皆様、こんにちは。医療法人岡本クリニックです。
性行為感染症(STI)について数回にわたり解説してきたこの連載も、今回がいよいよ最終回となります。
締めくくりとなる第5回は、誰もが一度は耳にしたことがある「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)」と、大切なパートナーと自分を守るための「正しい予防法」についてお伝えします。
HIVとエイズ(AIDS)は違う?「早期発見」が重要な理由
よく混同されがちですが、「HIV」はウイルスの名前であり、「エイズ(AIDS)」はウイルスによって免疫力が著しく低下して起こる病気の状態を指します。
HIVに感染しても、すぐにエイズを発症するわけではありません。数年〜10年以上の「無症状の期間」を経て、少しずつ体の免疫細胞が壊されていきます。
現代のHIV医療は劇的に進歩しています
ひと昔前は「不治の病」というイメージが強かったHIVですが、現在は医療が劇的に進歩しています。
優れた抗ウイルス薬が登場したため、早期に発見して治療を始めれば、ウイルスの増殖を抑え込み、エイズの発症を防ぐことができる時代になりました。感染前と全く変わらない寿命を全うし、お仕事を続け、日常生活を送ることが十分に可能です。だからこそ、「早く気づいて検査をすること」が何よりも大切なのです。
当院のHIVへの対応:「検査・相談」は安心してお任せください!
HIVの治療には、高度な専門医療機関での継続的なケアが必要です。そのため、当院での治療方針は以下のようになります。
「もしかして」の検査やご相談:当院(泌尿器科)で、血液検査から丁寧なカウンセリングまで男女問わずいつでもしっかり対応いたします。
万が一、陽性(感染)が判明した場合:当院で抱え込むことはいたしません。HIV治療のしっかりした知見を持つ「信頼できる高度専門医・専門医療機関」へ、私たちが責任を持ってスムーズにご紹介・橋渡しをいたします。
「どこに相談していいか分からない」「検査を受けるのが怖い」という段階から、その後のサポートまで、すべて当院にお任せください。プライバシーは厳重に守られますので、安心して最初の一歩を踏み出してください。
明日から実践できる!泌尿器科が教える「正しい予防法」
性感染症を防ぐ最も有効な手段はコンドームですが、「正しく使えていない」ために感染してしまうケースが案外多く見られます。以下のポイントを必ずチェックしてください。
「最初から」装着する:行為の途中からではなく、性的な接触が始まる「一番最初」から正しく装着してください。
先端の「空気」を抜く:装着する際、コンドームの先端にある精液だまりを指でつまんで空気を抜いてください。空気が残っていると、摩擦で破れる原因になります。
爪や歯で傷つけない:袋から出す際、爪や歯でコンドームに目に見えない小さな傷をつけてしまい、そこから破損・感染するケースがあります。
性別を問わない予防意識:コンドームは男性側の避妊・予防具と思われがちですが、女性側の身を守るためにも「最初から正しく使ってもらう」というコミュニケーションがとても大切です。
連載の最後に:当院からのメッセージ
全5回にわたってお届けした性感染症コラム、いかがでしたでしょうか。
性感染症は、決して特別な病気ではありません。誰しもがかかる可能性があり、そして「正しい知識を持ち、早期に医療機関を受診すれば、コントロールや治癒が期待できる病気」です。
当院は、幅広い年齢層の皆様が、どんな小さなお悩みでも気軽に、そして安心して相談できる泌尿器科でありたいと考えています。
「パートナーに言いにくい」「こんなことで受診していいのかな」と思わずに、どうぞいつでも当院を頼ってくださいね。一緒に健康で安心な毎日を守っていきましょう。
当院には、毎月「第1・第3 土曜日」に、日本泌尿器科学会認定の女性専門医である、岡本 華奈(おかもと かな)医師の診察日がございます。
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