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【泌尿器科コラム】知っておきたい性行為感染症(第4回:強い痛みと再発の不安に寄り添う「性器ヘルペス」)

【泌尿器科コラム】知っておきたい性行為感染症(第4回:強い痛みと再発の不安に寄り添う「性器ヘルペス」)

皆様、こんにちは。医療法人岡本クリニックです。

性行為感染症(STI)を分かりやすく解説する連載の第4回目です。

今回は、性器の周りに痛みを伴う水ぶくれができる「性器ヘルペス」について解説します。

初めて発症した時の「歩けないほどの激しい痛み」にショックを受ける方が多く、さらに一度治っても疲れが溜まって免疫力が低下した時に、何度も「再発」を繰り返すため、精神的にも負担になりやすい感染症です。

性器ヘルペスとは?(初感染と再発の違い)

「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが、性行為などによって粘膜や皮膚のキズから感染することで起こります。

このウイルスの最大の特徴は、「一度感染すると、生涯にわたって神経の根元(神経節)に潜み続ける」という点です。

そのため、初めてウイルスが体に侵入した時(初感染)と、潜んでいたウイルスが暴れ出した時(再発)で症状の重さが大きく異なります。


初めてかかった時(初感染)の症状

症状:性器にたくさんの強い痛みを伴う水ぶくれや潰瘍(ただれ)ができます。

特徴:痛みが非常に強く、おしっこをするのが恐怖に感じるほどです。太ももの付け根のリンパ節が腫れたり、38度以上の高熱が出たりして、歩くのが困難になることもあります。


繰り返す時(再発)の症状

症状:初感染の時と比べて、水ぶくれの数は少なく、どちらかというと、痛みも比較的軽度です。

特徴:寝不足、疲労、ストレス、風邪、女性の場合は生理前など、「免疫力が落ちたとき」に繰り返し現れます。発症する前に、お尻や太ももがピリピリ・ムズムズするような前兆を感じる方も多いです。

泌尿器科での治療方法と、再発を抑える最新の選択肢

ヘルペスはウイルスが原因であるため、抗生物質(細菌を退治する薬)は効きません。当院(泌尿器科)では、男性の患者様に対して「抗ウイルス薬」(内服薬や外用薬)を用いて治療を行います。

ウイルスの増殖を抑えるため、「症状(ピリピリ感や水ぶくれ)が出たら、できるだけ早く(できれば5日以内)薬を飲み始めること」が早期治療の鉄則です。


頻繁な再発に悩む方への新しい治療法(男性対象)

あらかじめ薬を準備しておく治療(PIT治療):再発の前兆(ピリピリ感など)を感じた瞬間に、手元にある薬をすぐに服用することで、水ぶくれになる前に症状を最小限に抑える方法です。

当院からの受診に関する大切なお願い

性器ヘルペスも、パートナー間の感染(特に症状が出ている時期の性交渉)に注意が必要です。

男性の患者様:当院(泌尿器科)にて、診断、お薬の処方、再発抑制のコントロールまですべての治療が可能です。

女性の患者様:女性の場合は外陰部だけでなく、膣や子宮口に激しい症状が出ることがあり、婦人科での管理が必要です。そのため、当院での直接的な加療は行えず、婦人科(産婦人科)への受診が必要となります。

不安な時や「前兆」を感じたら、男女問わずご相談ください

「パートナーがヘルペスと言われた」「以前診断されたが、また再発したかもしれない」など、事前の検査相談や受診の迷いについては、男女問わずいつでも承っております。

特に女性の方には、信頼できる婦人科をスムーズにご紹介いたしますので、一人で悩まずお気軽にご来院ください。

当院からのメッセージ

「一生ウイルスが消えない」と聞くと絶望的に感じるかもしれませんが、決して悲観する必要はありません。現代は良いお薬があり、上手に付き合っていけば、再発の恐怖に怯えることなく、これまで通りの快適な生活を送ることができます。

「いつもと違うピリピリ感がある」「痛みを伴うブツブツができた」という場合は、プライバシーに最大限配慮している当院へ、どうぞお早めにご相談ください。