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【泌尿器科コラム】知っておきたい性行為感染症(第3回:見た目の変化と再発に悩む「尖圭コンジローマ」)

【泌尿器科コラム】知っておきたい性行為感染症(第3回:見た目の変化と再発に悩む「尖圭コンジローマ」)

皆様、こんにちは。医療法人岡本クリニックです。

性行為感染症(STI)を分かりやすく解説する連載の第3回目です。

今回は、性器やその周辺に「独特な形のイボ」ができる「尖圭(せんけい)コンジローマ」について解説します。

この病気は、痛みや痒み(かゆみ)といった自覚症状が少ない一方で、見た目の変化にショックを受けたり、治療後に「再発」を繰り返したりして、一人で深く悩んでしまう方がとても多い感染症です。

  1. 尖圭コンジローマとは?(原因と見た目の特徴)

ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが、性行為などによる皮膚や粘膜の小さなキズから感染することで発症します。

感染してからイボが現れるまでの期間(潜伏期間)は、約3週間〜8ヶ月(平均3ヶ月前後)と非常に長いのが特徴です。「いつ、誰から感染したか」が分かりにくいため、気づかないうちにパートナーへ広げてしまうことがあります。

 見逃してはいけない「イボ」の特徴

見た目:小さなブツブツから始まり、大きくなると「カリフラワー状」「ニワトリのトサカ状」と表現される、表面がザラザラした独特な形のイボになります。

色:白、ピンク、あるいは茶褐色(黒っぽい色)をしています。

場所(男性の場合):ペニスの先端(亀頭)や包皮、陰茎の部分、または肛門の周りによく見られます。

症状:多くの場合、痛みや痒みはほとんどありません。そのため、「ただのニキビかな」「放っておけば治るだろう」と見過ごされがちです。

  1. 泌尿器科での治療方法(男性の場合)

尖圭コンジローマは自然に消えることはほとんどなく、放置するとイボがどんどん大きく、数も増えてしまいます。当院(泌尿器科)では、男性の患者様に対して主に以下の治療を行います。

ベセルナクリーム(塗り薬):ウイルスの増殖を抑え、免疫力を高めてイボを消失させる外用薬です。ご自宅で塗っていただく治療法です。

外科的治療(切除や電気焼灼など):イボの大きさや場所によっては、クリニックで直接取り除く処置を行います。

  最大の悩み「再発」について

この病気の最も厄介な点は、「治療後、3ヶ月以内の再発率が約25%前後と非常に高い」ことです。イボが見えなくなっても、周囲の皮膚にウイルスが潜んでいることがあるためです。

しかし、根気強く治療を続ければ高い確率で治癒も可能です。「また出てきた…」と落ち込まず、私たちと一緒に治療を続けていきましょう。

  1. 当院からの受診に関する大切なお願い

コンジローマも他の性感染症と同様に、パートナーとの同時治療が必須です。

男性の患者様:当院(泌尿器科)にて、診断からお薬の処方、処置まですべての治療が可能です。

女性の患者様:女性の場合は膣の中や子宮頸部(入り口)にもイボができることがあり、婦人科での特殊な検査・治療が必要です。そのため、当院での直接的な加療は行えず、婦人科(産婦人科)への受診が必要となります。

女性の「相談」はいつでも受け付けています

「パートナーがコンジローマと言われた」「自分の目で見える部分に怪しいブツブツがある」など、受診前の不安についてのご相談は男女問わず承っております。

女性の方には、信頼できる婦人科をスムーズにご紹介いたしますので、どうぞお気軽にご来院ください
(毎月第1、3土曜日は女性泌尿器科専門医、岡本華奈医師の診察も行っています。)