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【コラム更新】寒くなり始めに気になる「冷え」と「頻尿」〜過活動膀胱の原因と今日からできる対策〜

【コラム更新】寒くなり始めに気になる「冷え」と「頻尿」〜過活動膀胱の原因と今日からできる対策〜

皆様、こんにちは。医療法人岡本クリニックです。

季節が変わり、朝晩など肌寒さを感じる日が増えてきました。この時期に特に多くなるのが、「何度もトイレに行きたくなる」というおしっこのお悩みです。

実は、外来でお話を伺っていると、トイレが近い原因を「頻尿(ひんにょう)」と「多尿(たにょう)」で勘違いされている方がとても多くおられます。

今回は、この2つの違いと、寒さで悪化しやすい「過活動膀胱(かかつどうぼうこう)」の対策について解説します。

あなたはどっち?「頻尿」と「多尿」の大きな違い

トイレに行く回数が多いとき、原因は大きく2つに分かれます。これらは原因となる病気も治療法も全く違います。

頻尿(ひんにょう):おしっこの「回数」が多い状態。

1回の量は少なく(コップ半分以下など)、膀胱が過敏になって何度も行きたくなります。

主な原因:寒さ、過活動膀胱、膀胱炎、前立腺肥大症など。

多尿(たにょう):作られるおしっこの「全体の量」が多い状態。

1回にしっかり量(コップ1〜2杯分など)が出て、それが1日に何度も繰り返されます。

主な原因:水分の摂りすぎ、糖尿病、高血圧、腎機能の低下など。

「何度もトイレに行くから過活動膀胱だ」と思っていても、実は糖尿病などによる「多尿」だった、というケースも少なくありません。ご自身のおしっこの「量」がどうであるかも、大切なチェックポイントです。

寒くなると「頻尿」が悪化する仕組み

では、なぜ寒くなり始めに「頻尿(回数が多い)」が増えるのでしょうか?

体が「冷え」を感じると、交感神経が刺激されて膀胱の筋肉が勝手に縮みやすくなります。その結果、膀胱におしっこが十分に溜まっていない段階(少ない量)なのに、脳に「トイレに行きたい!」とフライングでサインを送ってしまうのです。

この「急に我慢できないほどの尿意に襲われる」状態を過活動膀胱(OAB)と呼び、日本では40歳以上の約8人に1人が悩まされている身近な病気です。

今日からできる!「冷えと頻尿」の対策

日常生活の中で、膀胱をリラックスさせるために以下の「温活」と習慣を取り入れてみましょう。

下半身を冷やさない:特に「お腹」「腰まわり」「足首」を温めます。ひざ掛けやカイロを活用しましょう。

お風呂は湯船に浸かる:シャワーで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を芯から温めます。

刺激物を控える:カフェイン(コーヒー、緑茶)やアルコールは膀胱を刺激し、尿意を近付けます。夕方以降は白湯や麦茶がおすすめです。

適切な水分摂取:多尿の方は「水の飲みすぎ」が原因のこともあります。1日の飲水量を意識し、一気飲みは避けましょう。


当院からのメッセージ

「歳のせい」「寒さのせい」と諦める必要はありません。頻尿であれば膀胱をリラックスさせるお薬で劇的に改善しますし、もし多尿の裏に糖尿病などの生活習慣病が隠れている場合は、早期に治療を開始することが極めて重要です。

当院では、内科・泌尿器科の両面から原因を見極め、患者様に最適な治療を提案いたします。毎月第1・第3土曜日午前には、女性の泌尿器科専門医である岡本 華奈(おかもと かな)医師の診察日もございます。どうぞお気軽にご相談ください。