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【がん検診コラム②】痛みのない「赤いおしっこ」は要注意。  見逃してはいけない「膀胱がん」

【がん検診コラム②】痛みのない「赤いおしっこ」は要注意。  見逃してはいけない「膀胱がん」

皆様、こんにちは。医療法人岡本クリニックです。

泌尿器科の悪性腫瘍(がん)についてお届けする連載の第2回目です。

今回は、前立腺がんに次いでご相談の多い「膀胱(ぼうこう)がん」について解説します。

膀胱がんは、前立腺がんとは違い、「目に見える明確なサイン」を出してくれることが多いがんです。しかし、そのサインが一度消えてしまうことがあるため、見過ごされてしまう危険をはらんでいます。

膀胱がんとは?どんな人に多い?

膀胱は、尿を一時的に溜めておく袋のような臓器です。その内側を覆っている粘膜(尿路上皮)から発生するがんが膀胱がんです。

年齢・性別:60代以降のシニア層に多く、男性の発症率は女性の約4倍と言われています。

最大の最大リスクは「タバコ」:喫煙者は非喫煙者に比べて、膀胱がんのリスクが数倍高くなります。タバコに含まれる発がん物質が尿に溶け出し、膀胱の粘膜を長時間刺激するためです。

最大のサイン:痛みのない血尿(無症候性肉眼的血尿)

膀胱がんの患者様の約8〜9割が、「おしっこに血が混じる(血尿)」をきっかけに受診されます。

ここで最も重要なポイントは、「尿を出すときに全く痛みが伴わない」という点です。


膀胱炎の血尿:おしっこの終わりに「ツーンとした痛み」を伴うことが多い。

膀胱がんの血尿:痛みは全くなく、ただおしっこが赤や茶色になる。

さらに厄介なのは、この血尿が「数日でピタッと止まり、元通りのきれいなおしっこに戻ってしまう」ことがある点です。「治ったから大丈夫か」と放置している間にも、がんは静かに進行してしまいます。

当院での検査と早期発見のメリット

「痛みのない血尿」が出たら、たとえ1回きりですぐに消えたとしても、必ず泌尿器科を受診してください。

当院では、尿の中にがん細胞が混じっていないかを調べる「尿細胞診」や、超音波(エコー)検査など、体に負担の少ない検査からまず行います。(必要に応じて膀胱鏡も行います。)

膀胱がんは、粘膜の表面にとどまっている「早期(筋層非浸潤性がん)」のうちに発見できれば、お腹を切らずに尿道からカメラを入れてがんを削り取る内視鏡手術(TUR-Bt)や膀胱内にお薬を入れる(膀胱内注入療法)などで根治を目指すことができます。


当院からのメッセージ

健診での尿潜血の指摘や、一度でも「赤いおしっこ」を見たら、それは体からの重要なアラートです。「痛くないから」「すぐ治ったから」と自己判断せず、すぐに当院へご相談ください。早期発見が、あなたの健康な未来を守ります。