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「おしっこに血が混じった!?」と焦る前に、まずは落ち着いてチェックしてほしいこと

「おしっこに血が混じった!?」と焦る前に、まずは落ち着いてチェックしてほしいこと

こんにちは、医療法人岡本クリニックです。

11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は日々の診療の中で、患者さんが最も驚き、慌てて来院される症状の一つである「血尿(おしっこに血が混じること)」についてお話しします。

トイレに行って、おしっこが赤くなっていたり、茶色っぽくなっていたりしたら、誰だって「大変な病気かもしれない!」とパニックになってしまいますよね。その驚きや不安なお気持ち、医師としてとてもよく分かります。

しかし、血尿が出たからといって、必ずしも重大な病気とは限りません。まずは深呼吸をして、落ち着いて以下の「3つのポイント」をチェックしてみてください。

「痛み」はありますか?(原因を見分ける最大のヒント)

血尿が出たときに、お腹や背中、または排尿するときに痛みがあるかどうかは、原因を突き止めるための非常に重要なヒントになります。

痛みがある場合(活動性の病気):

尿路結石(腎臓や尿管に石が詰まる病気)や、急性膀胱炎などの「尿路感染症」の可能性が高くなります。結石の場合は激痛を伴うこともありますが、これらは適切な薬物治療や処置でしっかり対応できる病気です。「痛い=怖い病気」と思いがちですが、原因がはっきりしやすいという側面もあります。

痛みが全くない場合(無症候性血尿):

「痛くないし、1回きりだから大丈夫だろう」と放置してしまいがちですが、実は泌尿器科医がより警戒するのはこちらです。痛みのない血尿の背景には、膀胱がんや尿管がん、腎がんといった悪性腫瘍(がん)が隠れているケースがあるため、より慎重で専門的な検査が必要になります。

「見た目」の変化ですか?それとも「健診」の結果ですか?

血尿には、大きく分けて2つのタイプがあります。

肉眼的(にくがんてき)血尿:

目で見てはっきりおしっこが赤い、またはコーラや紅茶のような色をしている状態です。これは膀胱や尿路のどこかで比較的まとまった出血が起きているサインです。

顕微鏡的(けんびきょうてき)血尿:

見た目は普通の黄色いおおしっこなのに、健康診断や人間ドックの尿検査で「潜血陽性(+)」と指摘される状態です。目には見えなくても、顕微鏡で覗くと赤血球が混じっています。「症状もないし、見間違いじゃないか」と放置せず、一度は専門医を受診してください。

直前に「食べたもの」や「激しい運動」の心当たりは?

実は、病気ではなくても一時的におしっこが赤くなることがあります。

例えば、特定のビタミン剤やサプリメントを飲んだり、一部の食品(ベリー類など)を多く食べたりした後に尿の色が変わることがあります。また、マラソンや激しい筋トレなど、体に強い衝撃がかかるスポーツをした直後に、一時的に健康な人でも血尿が出ることがあります(行軍血尿などと呼ばれます)。

水分不足で尿が極端に濃くなっているだけというケースもありますが、これらをご自身だけで判断するのは危険です。


クリニックではどんな検査をするの?(痛い検査はある?)

「泌尿器科を受診すると、痛い検査をされるんじゃないか…」と不安で足が遠のいてしまう方もいらっしゃるかもしれません。先ずはご安心ください。当院では、患者さんの体に負担の少ない検査から順番に行っていきます。

当日の主な検査の流れは以下の通りです。

尿検査: まずはおしっこを提出していただき、本当に血が混じっているか、細菌の感染(膀胱炎など)がないかを調べます。

超音波(エコー)検査: お腹にゼリーを塗り、機械をあてる検査です。痛みは全くありません。これで腎臓に石がないか、膀胱に腫瘍ができていないかをリアルタイムで確認します。

尿細胞診(にょうさいぼうしん): 尿の中に「がん細胞」などの異常な細胞が含まれていないかを顕微鏡で詳しく調べる検査です(結果が出るまでに数日かかります)。

基本的には、これらの痛みのない検査だけで多くの原因を予測することができます。さらに詳しい精査(内視鏡検査など)が必要と判断した場合は、必要性についてもしっかりご説明いたします。


一番大切なのは「自己判断で放置しないこと」

血尿の中には、一度きりでピタッと止まってしまうものも少なくありません。「出なくなったから、もう治ったんだ」と思いたくなりますが、実は病気の初期症状で「出たり止まったりを繰り返す」というのはよくあることです。

当院では、患者さんの不安な気持ちに寄り添いながら、丁寧にお話を伺い、原因を調べていきます。

「これって血尿かな?」「健診で引っかかって不安だな」と少しでも思われたら、恥ずかしがったり怖がったりせず、ぜひお気軽に当院へご相談くださいね。手遅れになる前に原因を見つけ、皆さまの健康を一緒に守っていきましょう。